福井大学における女性研究者支援の取り組みについて

6か月前 : 2019.08.30

西田

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はじめに

福井大学の男女共同参画推進センターは、本学理事がセンター長を務め、本学において男女がともに生き生きと学び、働ける環境を整えるためにつくられました。「性別に関係なく、自分の人生を自分らしく、仕事と家庭を両立したい」そのような想いをくみ取り、願いを実現させるための組織です。男女がともに夢や希望を実現できる大学を目指し、一人一人が豊かに、自分らしく輝くための支援に取り組んでいます。

また、本学が位置する福井県は、共働き率が全国1位(2015年国勢調査。以下同じ。)で、女性は男性と共に職場を支える存在になっています。一方、女性の就業率が全国1位であるにも拘わらず、女性の管理職登用率は低くなっており、こうした地域に根ざす本学は、地域社会と連携しつつ、男女共同参画社会の構築に積極的に寄与していく必要があると考えています。

ライフイベント期間中の研究者への支援体制

ライフイベント期間中にある研究者が、出産や育児、介護等と研究活動を両立できるよう、下記3点のような、さまざまな支援を行っています。

● 研究支援者の配置・雇用等に係る経費の助成
支援を受けた研究者は、研究支援者として研究の円滑な実施に必要な者を雇用することができます。

● 病児保育施設等の利用料に対する費用の助成
病気治療中又は病気回復期にある子を保育施設に預ける場合、子ども1人につき年度内12回を上限に、利用料金の半額(1日1,000円を上限)を助成しています。

● 学内保育園の設置
附属病院に併設しており、医療従事職員の利用をはじめ、急な保育希望にも柔軟に対応できるよう、夜間保育を拡充しています。

専門分野を越えて情報交換できる相談体制

教育・研究やワーク・ライフ・バランスの向上を支援するための相談体制の整備にも力を入れています。

● メンター制度
自身も研究やライフイベントを経験してきた女性研究者活動相談員や女性研究者活動支援部門のアドバイザーがメンターとなって、女性研究者及び女子学生のさまざまな相談に応じています。

● 育児・介護コンシェルジュ
教職員のライフイベントに際して、学内手続きの対応部局などを紹介したり、県内の地方自治体の対応部局や相談窓口を案内したりする窓口を設置しています。

● 女性研究者交流サロン
定期的にランチミーティングを開催し、様々な立場の異なる参加者が、日頃感じている子育ての悩みや仕事と家庭の両立、自身のキャリア形成などを気軽に話し合える場となっています。特に、女性研究者の少ない工学系分野では、退職女性研究者をアドバイザーとして迎え、ワーク・ライフ・バランスの向上を支援しています。

学内の意識改革推進と女性研究者支援に関する啓発活動

男女共同参画についての理解や知識を深め、学内の意識改革を進めるための活動にも積極的に取り組んでいます。

● 全学シンポジウム
男女共同参画推進及び女性研究者支援に関する啓発を目的として、年1回開催しています。毎回のテーマに沿って講演やパネルディスカッションを実施し、女性の活躍推進やより働きやすい職場環境をつくるための意識啓発を行っています。また、シンポジウムは、学内だけでなく広く地域にも公開しています。

● 男女共同参画推進功労者表彰制度
男女共同参画の推進や優れた研究活動を行った研究者を表彰しています。

● 活動報告・情報提供
ニュースレターを定期的に発行し、活動を広報することで、学内の意識改革及び育児・介護等に関する情報提供を行っています。
また、オープンキャンパスにてパネル展示を行い、高校生や保護者の方を対象に、女性研究者ロールモデルや支援事業を紹介しています。同イベントでは、入試部署と共同で「理系女子応援セミナー」も行っており、女性研究者等による研究紹介や進路指導、懇談などにより、女性の少ないイメージのある理系部門においても女性が活躍し輝けるモデルケースを広報しています。

2018年度全学シンポジウム

2018年度オープンキャンパスの様子

女性研究者比率向上のためのポジティブアクション

本学の男女共同参画を推進する目標の一つとして、女性研究者比率向上のためのポジティブアクションを学長が裁定し、2021年度までに女性研究者比率22%以上の達成を引き続き目指しています。

【以上の取組の成功に向けた留意点】 ★は該当する項目
戦略性:機関の経営戦略として位置づけている
トップのコミットメント:機関のトップが牽引している
取組体制の整備:実施責任者を置き、明確な実施組織等を整備している
成果目標:具体的で明確な目標等を設定している
  双方向のコミュニケーション:幹部層と構成員のコミュニケーションを促進している
  説明責任と透明性:外部評価委員会等を設置し、外部の意見を取り入れる体制としている

福井大学 男女共同参画推進センター

このサイトについて

全国ダイバーシティネットワーク(OPENeD)は、男女共同参画社会や多様な個性・能力が尊重されるインクルーシブな社会の実現のために、文部科学省と連携して、大学や研究機関、企業等における女性研究者の育成や研究環境・研究力の向上を目指す諸機関をつなぎ、国内外の取組動向や参考事例(グッドプラクティス)を収集・公開し、全国的な普及・展開を図ります。

全国ダイバーシティネットワーク